東國三社参り(1) ~香取神宮~

感謝・感動・歓喜!

今年のGWは、所属している書道団体の合宿で茨城県に行った。
そこで、念願だった東國三社参りをした。「東國三社」とは、鹿島神宮、香取神宮、息栖(いきす)神社のことを言う。鹿島神宮の御祭神・武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)と、香取神宮の御祭神・経主大神(ふつぬしのおおかみ)は、武道の神として崇敬が厚い。

神代の時代、この二神は天照大神のご命令により、出雲の大国主命に国譲りの交渉に派遣された。そして、見事に交渉を成立させ、日本國を平定した。建国に大功ある神である。そのため、「国家鎮護の神」として、ご皇室からの崇敬も篤い。それは、江戸期まで、伊勢神宮の他に「神宮」という称号は鹿島と香取のみしかないことからも伺える。

香取神宮 拝殿

最初に、香取神宮に参拝した。そこは歴史的な街並みが残る風情ある水郷の街、佐原がある千葉県香取市にある。杉の木立のなかにある本殿、拝殿は、豪壮な黒漆権現造りで武の神の威光を感じさせる。本殿と楼門は、元禄十三年(一七〇〇年)に五代将軍、徳川綱吉によって造営された国の重要文化財だ。

奥宮の近くに、要石があった。古代、二神が國を平定した頃、この地はただよえる地で、地震が頻発した。地震を引き起こす大鯰を抑えるため、この霊石を地中深くまで差し込んだという。わずかに露出している頭頂部は凸形(とつがた)をしていた。そして、鹿島神宮の要石は凹形(へこがた)をしているという。大鯰とは何も地震のことだけではないだろう。

香取神宮 奥宮
香取神宮 要石

国土平定の神々なだけに、混沌とした世の中を平定する意味もあろう。また、自身の揺れ動く心を鎮めることでもあろう。心に要石があれば、いたずらな業想念が湧き起こらず、神の御心に添えるように思う。その象徴としての要石だと観じた。そして、建国の功ある武の神様が、この国を守って下さっているように観じて、感動した。
感謝、感動、歓喜!!!

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