新美南吉記念館(2)~南吉童話に惹かれる理由~

感謝・感動・歓喜!

私が新美南吉を好きになったのは、大学時代である。

暇を持て余し読書三昧のなかで、子供の頃に読んだ南吉童話を読んで感動した。それから全集を読み漁り、同記念館を訪ねたのも、大学時代である。

南吉童話は、自分の周囲にあるような日常的なエピソードが舞台である。そして、物語性が豊かで、心理描写が深く、情緒的である。

そして、嬉しいことばかりでなく、悲しいことも深く心理描写する。むしろ、悲しいことの方が多いかもしれない。人間にある嫉妬や我儘な面も描写する。読んでいると、自分の心にある嫉妬や恨みなどに、ハッと気づく。

しかし、それが自然なことであるように描いているのが、健全で清々しい、と思う。生きてる限り、ある感情ではないだろうか。清濁両面を併せ持つのが人間ではないだろうか?それを情緒的に、鋭く見事に表現していることに、私は感動する。

南吉生家のなか

それから、ずっと好きな作家であることに変わりはない。知多半島方面に行く機会があれば、足を延ばして、半田に行き同記念館を訪ねることにしている。この度、久々に記念館を訪ね、南吉生家などのゆかりの地を散策して、南吉の世界観浸ってきた。
いつ来ても、心が洗われ、新たな発見がある。半田市は、〝南吉の里〟であるが、それだけではない。江戸時代ら醸造業や海運業などで栄えた歴史ある街だ。半田運河や山車など見所も多く、魅力的である。また、半田観光をしながら同記念館を訪ねたい、と思う。

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