古き良き日本が残る 半田・亀崎

感謝・感動・歓喜!

先日、知多半島を訪ねた際、半田・亀崎地区にあるホテルに宿泊した。半田運河近くに宿泊しようとしたが、亀崎のホテルになり、ちょっとがっかりしていた。
しかし、ホテル近くの亀崎地区を散策したら、古き良き日本を感じ、とても感動した!

ホテルの隣は、延々と黒壁が続く大きな酒蔵跡があった。江戸時代は尾張廻船の主要な寄港地として栄えたこの街には、かつては酒蔵が数多くあったというが、現在は一軒しか営業していない。

街並みは昭和初期の古い建物が数多く残り、趣きがある。創業安政二年(一八五五年)創業の料亭「望州楼」や日本最古の駅舎であるJR武豊線の「亀崎駅」があるなど、とにかく古い街だ。

亀崎地区の町並み
日本最古の駅舎 JR亀崎駅
盛田金しゃち酒造

同地区には、国の重要無形民俗文化財で、ユネスコ無形文化遺産にも登録されている神崎神社の祭礼、「亀崎潮干祭」がある。この祭りは、ご祭神である神武天皇東征の折、海からこの地に上陸したとの伝説にちなみ、五輛の山車を神社前の潮干の浜へ曳き下ろす勇壮な神事で、毎年五月三・四日に行われている。

この祭りを中心に、半田市は「山車の街」として有名で、合計三十一輛もの山車があるという。いろは君は、山車祭りの経験がないので、新鮮であった。

しかし、九州・日向を出て、近畿・橿原宮で即位する神武天皇の東征ルートに、知多半島に上陸した説は初めて聞いた。

山車はお祭りのときしか拝見できないと思っていたが、「立川美術館」で拝見できると知って、拝観することにした。

立川美術館
展示あれている山車

同美術館は、江戸時代に栄えた伝統彫刻「立川流」の作品や歴史を紹介している。神社建築の宮彫りや山車の彫刻、大黒様などの彫刻が見られる。山車はミニチュアが多数展示されており、どれも精巧に作られていて驚く。

また実物大の乗車体験もでき、はじめて山車に乗ってみると、案外こわい。当たり前にみる神社の彫刻であるが、一本の木から木目や節をいかして、龍や縁起物を彫り出していくことに驚く。改めて神社建築をみてみれば、その構図、技術に興味を惹かれることだろう。

思いがけず、半田・亀崎で、日本の伝統に触れることができ、感謝、感動、歓喜した!!!

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