“江戸まさり”な街 佐原

感謝・感動・歓喜!

下総の国(現千葉県)北東部の一帯を北総という。佐倉・佐原・成田・銚子の北総四都市は、江戸時代を感じる街並みとして、文化庁の「日本遺産」に認定されている。

北総は、江戸時代から水運や江戸街道を利用して、江戸へ東國の物産を供給し、江戸の暮らしや経済を支えながら、江戸の文化も取り入れることによって、発展してきた街である。

なかでも、「お江戸みたけりゃ 佐原へござれ 佐原本町江戸まさり」と唄われる利根川随一の商業都市・佐原は、「北総の小江戸」といわれ、風情がある。その‟江戸まさり”と言われる町に行ってみた。

JR佐原駅前 伊能忠敬像
小野川沿いの佐原の街並

JR成田線の佐原駅を降りると、伊能忠敬翁の銅像がある。日本で初めて実測による全国地図を作った翁のゆかりの地であるからだ。

歩いて十分ほどで、利根川につながる小野川沿いに着く。江戸時代や明治・大正時代の町家・土蔵・レンガ造りの情緒溢れる建物が立ち並んでいる。

関東で初めて国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されたほど、まとまって残っている。料亭、酒蔵、民芸品店など様々な店が軒を連ねていて楽しめる。

地図と水郷の街
小野川沿い
良質な民芸品、竹製品を扱う植田屋荒物店

その他の施設として、伊能忠敬記念館と水郷佐原山車会館がある。山車会館には、山車二台が常設展示され、名工の手による彫刻や飾りとともに、「佐原の大祭」の雰囲気を伝えている。

大祭は、七月と十月の年二回行われ、勇壮豪華な山車が出て、町の中を曳き廻されるそうだ。約三百年の伝統があり、「国指定重要無形文化財」にも指定されており、建物だけでなく、昔の文化も大切に残されている。

〝江戸まさり〟とは大袈裟な、と思ったが、今となっては東京で江戸を探すのが大変である。しかし、佐原には、今も江戸が残り、まさに”江戸まさり”な町だった。
感謝、感動、歓喜!!!

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