富士山と雲(1) ~絵になる風景~

感謝・感動・歓喜!

私の自宅からは、富士山がみえる。毎朝、富士山と朝陽を眺め、一日がスタートする。

一年中眺めていると、気づくことがある。冬は空気が澄んで、晴天が多く、高い確立で富士山を眺めることができる。春から秋にかけては見える確率が減る。特に梅雨時、見える日がほとんどなくなる。

見える確率が減る季節でも、早朝は見えやすい。陽が高くなるにつれて、雲がかかり、見えなくなることが多い。明け方は雲がかかりにくいが、日中になると、気象条件によって、富士山に雲が集まりやすいようだ。

静岡県外から旅行に来た方から「せっかく来たのに富士山が見えなくてがっかりした」という話をよく聴く。私は、一番見える確率が高い、早朝にご覧くださいと伝えている。

日本人は、誰しもが富士山を見ると喜ぶ。「今日は富士山を見たが、ついてない一日だ。」などと言う人に出会ったことはない。

いや、日本のみならず、世界中から富士山を見に来た人も同じように思う。

それは、富士山が日本のシンボルだから、ということもあるが、見る人の心を魅了する、畏敬の念を抱かせるものがあるからだ。

まさに『霊峰・富士(不二)』である。

日本平からの富士山

私もその姿に魅せられて、富士山の写真を撮ることが好きだ。季節によって変わる景色と富士山の絶景に飽きることがない。

快晴の日は、山頂から麓まで全容が望めてよい。しかし、私は雲がかかった富士山が好きだ。笠雲やつるし雲など「富士山と雲」は絵になる。

そういえば、葛飾北斎や横山大観などの画家も「富士山と雲」を描く。いつ見ても同じ景色はなく、「なぜ、あぜ雲が富士山にかかるのか?」と不思議に思うことが多々ある。

そして、「富士山と雲」について調べてみると、生涯を「富士山と雲」の研究に捧げた阿部正直博士がいることを知った。御殿場市の「富士山樹空の森」に、阿部正直博士の資料や富士山頂・気象観測の歴史資料あると知り、いてもたってもいられなくなり、訪ねた。

(つづく)

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