木工の街 鹿沼

感謝・感動・歓喜!

栃木県鹿沼市は、関東随一の木工の街だ。

木工団地があり、大手から中小まで、各種の木工会社がが数多くある。歴史は古く、江戸の昔より、木工が盛んだったといわれている。

隣町にある日光東照宮造営の際、全国から腕利きの職人が集まった。その後、鹿沼に定住して、技術が継承されていったといわれている。そのため、建具や屋台の彫刻などの伝統的木工芸が盛んである。

戦後は、首都圏の大消費地に近い地の利を活かし発展した。その後、海外から安価な木製品が入るようになったこと、また住宅構造の変化により、建具が使われなくなり木工業者数は減っている。

市内の物産館等では、木工芸品の土産をよく見かける。それらは、モダンなデザインとはいえない。しかし、良質な材を使い、職人の確かな技術によって、丁寧に作られた優れたものだ。昔ながらのものばかりだが、シンプルで無駄がない。

鹿沼の木工、建具職人の技を今に伝える「木のふるさと伝統工芸館」があり、見学した。建具、組子細工とともに、彫刻屋台の展示があった。

訪ねたときは、たまたま彫刻屋台の彩色を修復したものが並べられていた。
日光東照宮を彷彿とさせる絢爛豪華なものだ。今なお彫刻屋台職人達も健在であると知り驚く。

現代的な木工とともに、伝統的な木工芸品が今も残る鹿沼の木工の奥深さを知り、感動した。

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