鹿児島神宮 ~山幸彦ゆかりの神社~

感謝・感動・歓喜!

鹿児島には古事記ゆかりの神社がいくつかある。

特に、霧島は瓊瓊杵尊が高天原よりご降臨された「天孫降臨の地」として知られている。霧島連山の高千穂の峰山頂には、「天の逆鉾」が突き立っている。

地上に降りた瓊瓊杵尊は、大山祇神の娘、木花咲耶姫と結ばれた。そして、都を造り稲作を始めたとされる。それが、薩摩川内市にある新田神社の地といわれ、この地で亡くなった尊の陵墓・可愛山稜もある。

そして、二神の子のうち、彦火火出見尊(別名山幸彦)は豊玉姫命と結ばれ、東に移り新たに高千穂宮を造られ、お住まいになられた。その地が、霧島市隼人町にある「石體神社」である。境内には「神代聖蹟高千穂宮址」の石碑がある。

石體神社
神代聖蹟高千穂宮址の碑

社名は、豊玉姫命が御子・鸕鶿草葺不合尊を、鵜の羽根で葺く産床の葺き終わらないうちにお産みになった程、お産が軽かったことに由来する。安産の神として信仰されている。そして、「大隅國一宮・鹿児島神宮」の起こりでもある。その為、同神宮は彦火火出見尊(別名山幸彦)と豊玉姫命を主祭神としてお祀りしている。

御子・鸕鶿草葺不合尊は玉依姫命と結ばれ、初代・神武天皇が誕生した。つまり、同神宮は神武天皇の祖父母にあたる神をお祀りしているのだ。その「鹿児島神宮」を参拝した。

同宮は、平安時代に八幡神を合祀し「大隅八幡宮」として名高い。全国八幡宮の本宮として‟正八幡宮”ともいわれる。

参道階段
石灯籠
ご神木

現在の社殿は、宝暦6年(1756)薩摩藩主・島津重年の寄進により建立された。その本殿及び拝殿、勅使殿、摂社四所神社本殿は、国の重要文化財である。拝殿天井は、240点の鮮やかな植物画が描かれている。

本殿天井
鹿児島の地名発祥の地

昭和10年には昭和天皇が行幸され、勅使皇族のご参拝は二十余度に及ぶ皇室ゆかりの御宮である。

また、驚いたのは、ご祭神に仕える神馬がいることだ。「清嵐」という白馬で気品が漂っている。御神馬会があり、大切に守り飼育されていることに信仰の篤さを感じる。

御神馬 清嵐
隼人歴史民俗資料館

神社に隣接する「隼人歴史民俗資料館」では、‟正幡宮”といわれる由縁を知ることができる。また、鹿児島空港近くの霧島市溝辺町には、彦火火出見尊の陵墓、高屋山稜がある。

天孫降臨の地として知られる霧島は、山幸彦こと彦火火出見尊と豊玉姫命のゆかりの地でもある。

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