書は人なり 山岡鐵舟の筆跡(その2)

コラム

おはようございます。いろは君です!
昨日の続きで、いよいよ山岡鐵舟(以下鐵舟)の筆跡ですが、静岡市清水区にある鐵舟寺の山岡鐵舟像の土台に直筆がありますが、なんと書いてあるかわかりません(^^ゞ


一般的に、鐵舟の字を拝見すると、いろは君には何と書いてあるかわかりませんが、このように豪放磊落(ごうほうらいらく)な印象です。
実際、度量が大きく快活で、些細ささいなことにこだわらない人だったと伝わっており、その印象も合っているといえるでしょう。

明治十五年三月に、明治政府の岩倉具視に提出した「戊辰解難録」の自筆は楷書に近く、現代人でも充分読める字です。
明治政府の重役である岩倉具視に提出したということは、公にみられることを意識して書いているため、日記などの自分が読めればよいというのとは違い、鐵舟の人物像が顕れています。

戊辰解難録 冒頭部

やはり、豪快な印象があります。
そして、かなりはっきりした特徴が出ています。現代人の字はそれほど個性が出ていないものが多いですが、それに比べるとはっきりしています。
特徴的な筆跡は、8つあります。
➀天ツマリ型(罫線の枠の上すれすれから書き始める)
➁はね強型
③起筆ひねり型
④開空間広型
⑤弘法型(末広型)
⑥連綿型
⑦接筆開型(上開下開型)
⑧縦線下部長突出型
では、この8つの特徴的な筆跡からどのような人物像になるでしょうか?
(明日に続く)

コメント

タイトルとURLをコピーしました