「戦艦大和」ゆかりの大和神社

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古都・奈良には古い神社がたくさんある。桜井市の大神神社、天理市の石上神宮、奈良市の春日大社などが有名である。その他にも興味深い神社がいくつかある。その一つが、天理市にある大和神社(おおやまとじんじゃ)だ。

同神社は、JR桜井線(万葉まほろば線)長柄駅から徒歩約7分、田畑が広がるのどかな地にある。

約270mの表参道を歩いていくと、宮中三殿式の社殿があり、その奥にはご神域の森がある。

ご祭神は、日本大国魂大神(大地主大神)、八千戈大神、御年大神である。

大和神社 表参道
宮中三殿式の社殿

主祭神の日本大国魂大神は、かつては天照大神とともに宮中で祀られていた。約2千年前、第十代崇神天皇が、二神が同じく祀られているのは畏れ多いとして、天照大神を笠縫邑に、大国魂大神を穴磯邑に祀ったのが創建である。その後、幾度かの遷座を経て、現在の地に鎮座している。

古来より朝廷からの篤い崇敬を受けた。ご祭神は、武勇の神、破邪顕正の神、航海神である。その為、遣唐使出発の際、長旅の交通安全の祈願がされた。万葉集巻5、山上億良が詠んだ長歌の一節に「大和神社のご祭神に、大任の全うと交通安全を祈願して、遣唐使が派遣された」という内容があり、それにちなんだ石碑「好去好来」が境内にある。

好去好来の石碑
境内にある増御子神社

ご祭神は、意外な場所にも分祀された。

大東亜戦争中、世界最大最強と言われた「戦艦大和」の艦内である。

日本海軍のシンボル的な存在であった「戦艦大和」は、昭和20年4月7日、鹿児島坊ノ岬沖で米軍により撃沈された。その英霊2736柱と護衛艦の方々が祖霊社で合祀されている。

戦艦大和ゆかりの神社
戦艦大和展示室

また、境内には、「戦艦大和展示室」がある。最初に歩いた約270mの表参道は、「戦艦大和」の長さとほぼ同じである。

「戦艦大和」ゆかりの神社があることに驚いた。

ひっそりと静かに佇む古社に、「戦艦大和」とともに国家鎮護に尽くした英霊が祀られている。

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