三十五年ぶり 法多山参拝と厄除だんご

感謝・感動・歓喜!

私はだんごが好きだ。きなこやみつも良いが、あんこで食べるのが最も好きだ。

子供の頃からずっと、大好きな団子は、「法多山の厄除だんご」だ。

しかし、そんなに食べる機会はない。食べるのは、今は亡きおじいちゃんが参詣土産で買ってきてくれた時や、たまに出張販売している静岡松坂屋で買ってきた時くらいだ。

だが忘れた頃に、五つの串がささった「厄除だんご」がわが家に登場する。昔から変わらない素朴でシンプルな味にいつも満足している。

しかし、法多山に参拝したのは、もう三十五年以上前になる。その時は、おじいちゃんに連れて行ってもらった。久しぶりに法多山に行ってみたくなった。

法多山は、袋井の山の中、静岡エコパスタジアムの近くにある。寺号「尊永寺」と称し、高野山真言宗の別格本山である。ご本尊の「正観世音菩薩」は厄除開運の御利益に霊験あらたかであるとして、古来より俗に「厄除観音」と呼ばれている。

神亀二年(七二五年)、聖武天皇の勅命を受けた行基上人が、この地に本尊を安置したのが縁起といわれている。三十五年以上前に参詣したときの記憶はほとんどない。子供だったから寺には興味がなかったのだ。茶店で団子を食べたことだけは覚えている(笑)

仁王門
黒門
石垣と苔

駐車場に車を停めて、門前町を歩いた先に、仁王門がある。国の重要文化財のこの門の左右に仁王像があり、山門で睨みをきかせている。境内に入ると、緑に囲まれていて清浄な気が流れている。

本堂までの徒歩十五分の参道は、杉の木立ち、松、もみじ、桜などの木々があり、下草も手入れが行き届き、風情のある苔が生えている。参拝者が季節ごとに楽しめるように、非常に手入れがされている。

本坊、庵などの建築物も今ではなかなか見ることができない伝統建築美に溢れている。石段を登った先にある本堂の景観も素晴らしい。

本堂
本坊

参拝を終えたところに、「だんご茶屋」がある。三十五年以上前と変わらぬ景色で、ここだけ記憶が蘇った(笑)。広い境内を歩いて参拝した後に食べる「厄除だんご」は、格別にうまい。

そして、いろいろな種類の「厄除団子」があると知った。縁日に限定販売される「お茶だんご」や、春の「桜だんご」、夏の「厄除氷」、紅葉の「みたらしだんご」冬の「栗だんご」があり、季節によって楽しめる。

季節ごと参拝し、境内の景観の移ろいを楽しみ、最後に季節の「厄除だんご」を食べたいと思った。

法多山と厄除だんごに、感謝、感動、歓喜!!!

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