稲田石・石切山脈(その3) ~稲田の由来~

感謝・感動・歓喜!

笠間市稲田には、石切山脈のほかに、JR稲田駅前に「石の百年館」がある。

館内には、稲田石が出来た過程や粒子、石材産業の歴史など貴重な資料が展示されている。

石の百年館

また、記念館の前には、明治時代に開発を始めた「鍋島彦七郎翁頌徳碑」と小さな田んぼがある。田んぼのなかには大きな岩石があり、‶稲田の地”を物語っている。

石はもちろん稲田石のことである。この地には、「磯」や「磯山」などの苗字が多い。昔から石がたくさんあることが知られていた証だ。

田んぼは地名の由来である。石材産業が盛んになる前から、この地は稲作が盛んで、‶稲田”と呼ばれていた。稲田以外にも、飯という名がつく地名が多いそうで、米どころである。

盆地になっており、夏は暑く、冬は寒い。そして、岩盤から染み出る豊富な地下水があり、米作りに適している。そのため、日本酒の酒蔵もある。駅前には「磯蔵酒造」もあり、創業千年以上、日本一古い酒蔵ともいわれる「須藤本家」も笠間市内にある。

磯蔵酒造

また、稲田石が採れる花崗岩の岩盤が、雨や風で砕かれて空気と反応して、茶色の粘土質になる。その土で笠間焼が作られる。

約六千万年前の花崗岩による恵みが、米や酒、石材、笠間焼を生んでいるのである。

‶稲田”の地で、自然の恵みに活かされる人々の暮らしを実感した!
感謝、感動、歓喜!!!

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