鳳来寺硯を求めて(2)

鳳鳴堂硯舗 いろは呼吸書法
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「鳳鳴堂硯舗」は、鳳来寺の表参道に、工房兼店舗があり、五代目名倉鳳山先生が鳳来寺硯を製硯されている。
鳳来寺硯は、鳳来寺山から産出される鳳鳴石(ほうめいせき)、金鳳石(きんぽうせき)、煙巌石(えんがんせき)の3種類の石を材料として作られた硯のことをいう。

店舗には、たくさんの硯が展示されている。硯の形は学童書道の四角形に墨がたまる掘り込み(海)があるものを想像する。そのような実用的な硯もあるが、丸く彫り込んだものや平面の硯、円硯など様々な形があり、驚く!
石の素材の輝き、石の表情をいかして製硯された美術工芸品に感動!

そして、試し磨りができる硯もあり、磨り心地を実感することができる!
とても滑らかで、墨のおり具合がよかった。
墨の成分である煤と膠が硯で磨ることによって、発色がよくなるといわれる。油煙墨、松煙墨、中国の墨など墨の種類によって、硯の種類との相性や好みがあるそうだ。

鳳鳴石の鳳来寺硯
愛用している鳳鳴石の鳳来寺硯
金鳳石の鳳来寺硯
今回求めた金鳳石の鳳来寺硯

その違いはよくわからないが、鳳鳴石の硯を愛用しているので、今回は、微細な結晶がキラッと光る金鳳石の硯を購入させて頂いた。
自分でも思ってもみなかった平硯を選んだ。
富士山のような形が気に入り、また磨り心地も滑らかで実用的にも良く、よい出逢いに感謝!

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