三河國には縁があり、毎月、「穂の国いろは」で訪れている。その他にも、度々行く機会があるので、一之宮の「砥鹿神社」にたまに参拝する。
同神社は、愛知県豊川市(旧宝飯郡一宮町)にある。里宮は東名豊川ICから、車で国道151号線を新城方面に5分程向かったところにある。素朴でのどかな風景が広がっている。
広い境内には木々が溢れ、厳かである。総檜造りの本殿、三河えびす社、社務所、参集殿結婚式場があり、地域の崇敬が篤いと伺える。剣道場、弓道場があり、流鏑馬神事があるなど、伝統が息づいている。


御祭神は、大己貴命(大国主命)で、福徳の神、国土開拓の神、縁結びの神として崇敬されている。
摂社の三河えびす社には、大己貴命の御子神である事代主命、建御名方命が祀られている。
「砥鹿」の由来は、神代に大己貴命が、三河に巡幸され、奥宮がある本宮山に留まり、この山を永く神霊を止め置く所「止所の地」とされたことによる。


奈良時代に、文武天皇の病を鎮める為、草鹿砥公宣卿が勅使として派遣され、三河の「煙厳山」に遣わされた。三河の山中で道に迷うが、老翁の導きにより無事、天皇の病も平癒した。
その礼を尽くすため、卿は再度三河を訪ね、本宮山で老翁と面会し、その老翁の望みによって山麓に社殿が造営されたという。以来、本宮山奥宮と里宮の二社が祀られている。
里宮には度々お参りしているが、奥宮にお参りしたことがなかった。里宮は晴れていても、奥宮は天気が怪しく諦めたことが何度かあった。



この度、念願の奥宮参拝が叶った。ご神木の大杉などの巨木があり、神々が鎮まる磐座があり、古代から祭祀の地であったことが伺える。
山頂からの三河平野の眺めも素晴らしい。初めて参拝した奥宮で、三河國にご縁を頂いていることに感謝した。
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