経営の神様 松下幸之助 ~松下幸之助歴史館~(2)

感謝・感動・歓喜!

丁稚奉公から一代で世界的な企業に成長したのは、同氏の理念によるものが大きいと感じた。

三十四歳の時、「綱領・信条」を制定した。その綱領の精神「産業人タルノ本分ニ徹シ、社会生活ノ改善ト向上ヲ図リ 世界文化ノ進展ニ寄与センコトヲ期ス」は今も継承されている。

三十八歳の時、「遵奉すべき五精神」(後年七精神)を定め、「綱領・信条」とともに毎日朝会で唱和されるようになり、今も続いているという。

創業当時から人に対する強い想いを持っていた。

「よき人を擁する事業は繁栄し、そうでない事業は衰える・・・」と回想しており、人材育成に力を注いだ。同じ志を社員と共有することに熱心であったことがわかる。

ビデオを拝聴しても、同氏の説得力のある言葉から人に感化させる熱意、信念が伝わってくる。同氏の信条通り、電器産業で世界の文化の進展に寄与した。

松下幸之助歴史館 館内

昭和二十一年(一九四六)、戦後の荒廃を目の当たりにして、「繁栄による平和と幸福(Peace and Happiness through Prosperity)の実現をめざし「PHP研究所」を設立、事業経営の傍らPHPの探求を生涯し続けた。

昭和五十三年(一九七八)には、私財を投じて「松下政経塾」を設立した。

同塾は今も多くの経営者、政治家などを育て続けている。

塾生から選考基準を問われた時、「運の強い人」と「愛嬌の持ち主であること」を挙げた。「運が強い」と信じて前向きに生き、愛嬌があって回りの協力を得る事ができた同氏ならではの回答だ。

晩年は、思想を伝えることでも世界の文化の進展に貢献した。平成元年(一九八九)に亡くなるまで、生涯、事業や思想を通じて世界の繁栄を願って生きた。

同館で九十四年の生涯を知り感動した。ライブラリーもあり、同氏著作も閲覧できる。

同氏の生涯を知って、以前購入したでベストセラー「道を拓く」を久々に読みたいと思った。

道を拓いた松下幸之助翁の人生を見習って、自分も道を拓きたいと想う。

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