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天心記念五浦美術館                      ~なぜ岡倉天心は茨城の五浦に移ったのか?~

念願叶って、茨城の最北端、北茨城市・五浦にある「茨城県天心記念五浦美術館」に行った。 岡倉天心と五浦の画家を顕彰している美術館である。個人的には、総合美術館よりも、優れた芸術家を顕彰する個人名の入った美術館が好きだ。その方が、統一感...
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新美南吉記念館(2)~南吉童話に惹かれる理由~

私が新美南吉を好きになったのは、大学時代である。 暇を持て余し読書三昧のなかで、子供の頃に読んだ南吉童話を読んで感動した。それから全集を読み漁り、同記念館を訪ねたのも、大学時代である。 南吉童話は、自分の周囲にあるような日常的...
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新美南吉記念館(1)~代表作『ごんぎつね』に重なる生涯~

私が最も好きな作家は、新美南吉である。 小学校四年生の全教科書に掲載されている「ごんぎつね」を書いた児童文学作家だ。結核のため、二十九歳の若さで亡くなるまで、数多くの童話作品を残した。 旧制半田中学校在学時から、童話を書き始め...
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昔ながらのかつお節(2) ~焼津・ヤマ十増田商店~

かつお節にするための鰹は、油が少ないものがよいという。日本近海では、南から北上してくる春の初鰹と、北から南下する戻り鰹がある。どちらも脂が乗っていて、かつお節には適さない。 現代では、主に赤道付近で獲れた脂の少ないかつおが使われてい...
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昔ながらのかつお節(1) ~焼津・ヤマ十増田商店~

いろは君はかつお節が好きだ。 豆腐やほうれん草のおひたしなどを食べる時、その都度、かつお節を削って食べている。削り立ては、風味が豊かだからだ。 二年ほど前、かつお節の産地・焼津で、昔ながらの手火山造りの製法を守り続けている「ヤ...
コラム

山本有三 たった一度しかない人生(3)

記念館には、「有三のことば集」が多数掲げてある。 「勇気を失うな 心に太陽を持て」 「人間はな人生という砥石でごしごしこすられなくちゃ光るようにはならないんだ」 「人生は死ぬことじゃない、生きることだ これからのものは、...
コラム

山本有三 たった一度しかない人生(2)

山本有三先生は、明治二十年(西暦1887年)生まれで、大正から昭和にかけて活躍した劇作家、作家である。また、後年は文化人・政治家としても活躍した。 裕福な呉服商家に生まれた。子供の頃、芝居好きの母に連れられて、街にあった明治座で歌舞...
コラム

山本有三 たった一度しかない人生(1)

群馬県・高崎駅と栃木県・小山駅を結ぶJR両毛線に乗った。 古代、群馬県は上毛野國、栃木県は下毛野國と言われていた。その名残で、この二つの地域を両毛という。 始発の小山駅から二駅目の栃木駅で下車した。駅前ロータリーに石碑があった...
コラム

霞ヶ浦『予科練平和記念館』(3)

七つの展示室で最も印象に残ったのは、最後の「特攻」である。 戦局が悪化した昭和十八年(一九四三年)頃から、「予科練」の採用人数が急増し、全国に練習航空隊が次々と開かれた。次第に、航空機も不足し、充分な訓練をすることができなくなってい...
コラム

霞ヶ浦『予科練平和記念館』(2)

館内に入ると、七つの展示室がある。 一つ目の「入隊」からはじまり、七つ目は「特攻」の展示室になっている。予科練生の制服が、世界の七大洋を表す「七つボタン」だったからだ。桜と錨の模様を打ち出した金ボタンには、海を越えて大空を駆け巡る大...
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